施設紹介

超伝導RIビーム生成分離装置「BigRIPS」

RIBFに横たわる龍。ビームを選別
BigRIPSの画像

超伝導RIビーム生成分離装置BigRIPS。BigRIPSはRIビームを分離する第1ステージと、粒子ごとに識別して実験設備に送り出す第2ステージとに分けられます。BigRIPSの模式図。入射から実験装置に送るまでに2つのステージがある。

ビームダンプの画像
第1ステージにあるビームダンプ。
ここで重イオンビームからRIビームに変わる。

SRCで加速された高エネルギーの安定核ビームやウランビームを生成標的中の安定原子核との衝突で破砕・分裂させます。そこから得られる高エネルギーの破砕片と分裂片核種(RIビーム)を第1ステージの大口径収集システムによって高効率で集めることを特徴としています。散らばったRIビームを収束させるため、多数の大口径超伝導3連4重極電磁石を配置しています。第1ステージで粗く分離したRIビームを第2ステージで粒子ごとにその原子番号、電荷、質量、運動量を識別して実験設備に送り出すという斬新な方式になっています。これによって極端に中性子や陽子の多い希少なエキゾティックRIビームによる2次反応ががはじめて可能になりました。

 

BigRIPSでの生成分離の方法

BigRIPS生成分離の模式図。BigRIPSにより同じ種類の原子核を選別して取り出す。