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研究
 

異常な原子核構造の発見

 
RIPS (RIKEN Projectile fragment Separator)

 最近の理研の研究で、中性子の過剰な中性子ドリップラインに近い領域には、中性子ハローや中性子スキンといった異常な核構造をもつ原子核が数多く存在することがわかってきました。また、この領域になるとマジックナンバー20が魔法性を失っている[球形のはずの原子核が変形していたり、存在するはずのものが存在しなかったりする]こともはじめてわかってきました。これらの現象はこれまでの原子核像[マジックナンバーの存在、マジックナンバーから離れると原子核は変形、陽子と中性子の核内分布形状は同じー1950年代の3つのノーベル賞研究で確立:1.殻モデル理論 2.集団運動モデル理論 3.電荷分布測定実験]からは想像できないものばかりです。

 

 

●マジックナンバー(魔法数)
 原子核は、陽子と中性子からできており、陽子数と中性子数がある決められた数を満たすと原子核は特に安定となる。この数を“魔法数(マジックナンバー)”と呼び、今までに「2」、「8」、「20」、「28」、「50」、「82」、「126」が知られている。この魔法数は原子核の構造を決定する上で重要な「基礎的な量」でもある。

●新魔法数
 最近,谷畑らを中心とする研究チームは、陽子に比べて中性子の多い不安定核で新しい魔法数「16」を発見した。これまで安定核の魔法数は調べ尽くされており、不安定核も同じ魔法数をもつと考えられてきたが、その定説を覆す成果。新しい魔法数の発見は、原子核に新しい規則性があることを示唆している。
 原子核の世界で魔法数はどんな意味をもっているのか、また、新しい魔法数は元素の合成とどうかかわっているかは、これからのRIビームによる研究により明らかにされる。

 
 
 

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