Overviw of the facility
光速の数10パーセントという速度をもつ重イオンビームを得
るには、1台の大型加速器によるよりも、直列にならべた複数
台の加速器で多段式に加速した方が、技術的にも経済的にも有
利です。理研の加速システムは前段に重イオン線型加連器(昭
和55年完成)とAVFサイクロトロン平成元年完成)という2
つのタイプの加速器をおき、後段にリングサイクロトロン(昭
和6l年完成)をおいた、世界に類例のない構成になっています。
前段加速器で予備加速されたイオンの速度は、リングサイク
ロトロンによって4倍になりますが、速度が速くなると質量が
大きくなるという相村性理論の原理によって、エネルギーでは
17-22倍になります。また前段に、炭索、窒索のような軽イオ
ン加速に最適なAVFサイクロトロンと、金、ビスマスのよう
な非常に重いイオンに対して加速効率のよい線型加連器を用い
ることによって、水索からウランまで周期律表のほとんどすべ
てのイオンを加速できる高性能の重イオン加連システムを実現
しています。
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最終更新 1996年10月25日 ichiahra@rikaxp.riken.go.jp